動物合同慰霊祭の開催
令和7年10月22日、西宮市甲山墓園にて、西宮市と共催で動物慰霊祭が厳かに執り行われました。本会会員獣医師、動物行政に携わる関係職員の方々のみならず、一般の方にも数多くご参列いただきました。 30年前、阪神淡路大震災がこの地域を襲い、多くの人命が失われ、同時に数多 くの動物たちも犠牲となりました。 この甲山墓園にある動物慰霊碑は、不幸にもその震災で命を奪われてしまった 全ての動物たちを追悼するために建てられました。写真の動物慰霊碑は、阪神淡路大震災直後の平成8年、西宮市獣医師会により 、甲陽園目神山町甲山霊園内にあった犬魂碑を廃し、震災で命を落としたすべ ての動物の霊をいたみ、新たに建立されたものです。刻まれた銘「慈愛」は当時の馬場市長によるものです。
以下、会長の挨拶より抜粋です。
本日、私たちがここに集いましたのは、人間社会のためにその尊い命を捧げてくれた、あるいは、私たちの暮らしにかけがえのない喜びと癒しを与えてくれた、すべての動物たちの霊を慰め、その存在に深く感謝を捧げるためでございます。
まず、私たちの食生活を支え、生命の糧となってくれた動物たち。彼らのおかげで、私たちの日々の営みがあることを、決して忘れてはなりません。また、医学や科学の発展。その恩恵としての、安全な暮らし。このために貢献してくれた動物たちが、数えきれない人間の命を救ってきたという事実を、私たちは厳粛に受け止めなければなりません。
そして、家族の一員として、私たちに無償の愛と深い喜びを与え、生涯を共にしてくれた犬・猫をはじめとする愛玩動物たち。彼らが与えてくれた温かい時間と、数々の思い出は、今も私たちの心の中で輝き続けています。このように、私たちの暮らしと深く関わってきた動物たちに思いを馳せる一方で、現代社会が直面する、もう一つの課題にも目を向けなければなりません。
それは、野生動物と私たち人間との境界線が、曖昧になることから生じる、様々な問題についてであります。
昨今の異常気象、また、里山の開発による生息地の縮小などが原因で、野生動物が頻繁に人里に姿を現すようになりました。これらにより、人と動物との境界線が近づきすぎることで、新たな問題点が浮き彫りになっています。しかし、野生動物を単に「害獣」として駆除するだけでは、根本的な解決には至りません。彼らがなぜ境界線を越えてくるのか、私たち人間の生活を見つめ直し、さらに、生態系全体を視野に入れた、長期的かつ多角的な視点が不可欠です。
この慰霊祭が、命の尊さに改めて思いをめぐらせ、私たちと共にある動物たちへの感謝を再確認する、厳粛で意義深い一日となりますことを祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。
ここ数年だけを見ても、 全国で豪雨や台風、地震といった自然災害が頻発し、多くの尊い命が危険に晒され、動物たちもまた、そうした災害の中で多くの試練に直面しています。 私たち西宮市獣医師会は、地域社会と協力し、動物たちが安全で安心な生活を送るための活動を続け、また、災害時における動物の救護体制や避難所での対 応など、災害に対する意識を一層高めていかなければならないと考えています 。全ての動物たちの魂が安らかでありますように。そして、私たちはこれからも 、動物たちの犠牲を無駄にしないよう努力していきたいと思います。
毎年10月、西宮市および西宮市獣医師会では、合同動物慰霊祭を開催しています。 来年度の日程はまだ未定ですが、9月頃に西宮市政ニュースにて広報いたしま す。またその時期に本会会員病院にお問い合わせいただければ、詳細について お知らせいたします。
毎年10月、西宮市および西宮市獣医師会では、合同動物慰霊祭を開催しています。 来年度の日程はまだ未定ですが、9月頃に西宮市政ニュースにて広報いたしま す。またその時期に本会会員病院にお問い合わせいただければ、詳細について お知らせいたします。